09.11
ガチャポンで狙っていたヤツをやっとのことで獲得したのでございます。
忍者シリーズのヤツです。
そうしてオッパイの容器にセットしましたら、はからずも男の切なさが醸し出されていることに、しばし魅入ってしまうのでございました。
空っぽなお女性でなければ、肉体の絶壁を登ろうなんてことはできませぬ。
もしも、蓋がされていたり、内部に空洞がないのであれば、つまり「心、心」と騒いだり「愛、愛」とオネダリされてしまうと、男としては気力が萎えてしまうだけでなく、オッパイの絶壁をよじ登るすべさえございませぬ。
隙があるからこそ、男は涙ぐましい努力と、バカバカしいまでの勇気を絞り出せるのかもしれませぬ。
そうして空洞を埋め込むことに専念するのでございます。
あるいはお女性の存在があるからこそ、地獄から天上へと向かう気力がでるということもあるでありましょう。
しかし、お女性は男にとって永遠の謎であります。
ガラスのごとき清純なお女性なのだから優しく愛撫しなければいけないかというと、そうとばかりも言えず、髪を鷲づかみにして残酷に左右に打ち振ると、突如として火が付く場合も多ございます。
蛇がのたうつような傷跡が首筋から背中、お尻へに残るほどベルトで打たれると狂喜するケースもあり、両手首を手錠でつながれた瞬間から濡れた目をするお女性もおりますです。
全身を汗でまみれさせ痙攣させながらもなお「止めないで」という意味の言葉で高く低く哀願するお女性。「これさえなかったら」と恨めしそうに握りしめ、先端に残る滴を頬をへこませて吸引するお女性。お下品な水音をとめることもできずに、いくどとなく潮を吹きあげ、もう膣がゆるくなってもまだ行為をせがむお女性。いままでの男たちが差し込んでくれなかった左右のスポットへの刺激を忘れられないのか、みずかに襞を両手で押し広げるお女性。
けれど、そうであったとしても「あなたが喜ぶからそうしていただけで、本当はセックスなんてどうでもよかった」と最後に言い出すのであります。
「セックスなんてどうでもよかったの、あなたに愛されたかっただけ」と。
男は相手のお女性の変貌に、それまでの「どうだ、こうだろう。こうされたかったのだろう」という判断基準を見失いつつも、あらたな謎を解こうとしてオッパイの絶壁をよじ登るのであります。
そして見てしまうのであります。
相手のお女性の謎を。
ついに感じてしまうのであります。
相手のお女性の空洞の中身を。
愛なのかそうでないのかは分かりませぬが終焉でございます。
もうお女性の声は騒音としか聞こえなくなります。
パズルの最後のピースをハメたあとの虚しい疲労感。
そうして見回すと、またはるか向こうに空洞のお女性を見つけてしまうのであります。
「あの絶壁をまた時間と労力をかけ嘘をつきつき昇るのであろうな」
懲りない男の葛藤でございます。
お女性の孤独と不安な内面をしることで、それは四柱推命などにヒントや答えはあるのでありますが、でも、知ることと実感することは別問題。
「やっぱりだったか」
と確証を得るまで、男は罵倒に耐えつつ昇るのでございましょう。
60歳過ぎてもガチャポンの賞品に嬉々として、救いよーのない妄想に耽る私メなのでございました。
エロネタに飢えているお方もおいででしょーしね。