2021
02.11

四柱推命にせよ、断易にせよ、奇門遁甲にせよ、本格的にマスターしようというならば、60干支のロジックくらいは身に付けておくべきであります。

60干支とは、画像にある甲子から癸亥までの60の干支でございます。
年も月も日も時間も、この60干支のサイクルに従うのであります。

それぞれ1から60までの数字を振ってみました。
3であれば、「丙寅」。27であれば、「庚寅」となりますです。
2021年は、辛丑でありますから38番目となりますです。

もしも、奇門遁甲を、表を見ずに、電車内などで、その時の方位を調べたいときは、この干支の算出ロジックを知ることが基本となりますです。

このロジックは十傳スクールでは触れないので、ここで憶えておくと便利かもしれないし、
「表を見ればイイのだから」
無駄かもしれませぬ。

無駄かもしれないので、スクールでは扱わないのでございます。

干支算出ロジック。実に簡単です。
① 十干を、順番に数字に置き換える。
甲=1、乙=2、丙=3、丁=4、戊=5、己=6、庚=7、辛=8、壬=9、癸=0。
➁ 十二支を、順番通り数字に置き換える。
子=1 丑=2、寅=3、卯=4、辰=5、巳=6、午=7、未=8、申=9、酉=10、戌=11、亥=12

指を折って数えれば、さらに憶えやすいのであります。

さて、算出結果には、2つのパターンがありますです。
数字から干支を出す方法と、干支から数字を出す方法であります。

A、数字から干支を出す方法
① 1の位の数字は干の数字である。
➁ 全体の数字は十二支。ただし数字が13以上なら、12以下になるまで12で引いていく。
例 5の数字→1の位は5なので、干は戊。5全体の十二支は辰。なので5は戊辰。
12の数字→1の位は2なので乙。12全体の十二支は亥、なので12は乙亥。
46の数字→1の位は6なので己。46を12以下になるまで引く。46-12-12-12=10。10全体の十二支は酉。なので46は己酉。

B、干支から数字を出す方法
① 1の位を干の数字にする。
➁ 1の位を崩さずに十二支を算定する。候補を出すと便利。
例 丁卯→1の位を4とする。候補の4、14、24、34、44、54の中から4が卯になる数字を探す。4である。なので丁卯は4。
戊戌→1の位を5とする。候補の5、25、15、35、45、55の中から11(戌の数)になる数字を探す。35-12-12=11。なので戊戌は35である。

奇門遁甲の盤作りを表を見ずに作成するには、Bをマスターすることが基本的な鍵となりますです。
画像をご覧くださいまし。
数字によって、六儀(遁甲で甲になる干)が戊なのか己なのか、庚か、辛か、壬か、癸なのかを知ることになるのでありますから。
4なら六儀は戊、35なら六儀は辛と出てきますです。
ためしに、拙著「奇門遁甲術入門」の巻末の遁甲表を見てみてみてみてくださいまし。
丁卯のページでは、戊の方位はないはず。戊が甲に変わっているからであります。
戊戌のページでは、辛の方位はなく、甲が辛に変わっているのであります。辛に甲が隠れていたのであります。
これこそが、「遁甲」という意味でして、甲が遁れているのであります。

奇門遁甲のネーミングは伊達ではございませんのであります。

一昨日のブログといっしょに憶えてしまってくださいまし。

世の中は、さらにバカバカしくなっておりますから、こういう無駄なことをマスターするには最適でございます。憶えられなかったら、早々に諦め、表に専念すればイイのであります。

十傳スクールの新版奇門遁甲では、方位の使い方を詳しく解説することになっておりますです。