2021
02.24

13日の地震で不通になっていた東北新幹線が、本日から再開するとのことでありました。

本日は、父方の祖母の命日なので、
「ぜひモリオカに行かなければ…」
なのであります。
毎年欠かさずに、命日に詣でていますと、こういう時に強迫観念に縛られるものであります。

臨時便だとか、一部徐行運転のために遅滞するということ。

「そーだ!」
10年前の東日本大地震の記憶が蘇ったのであります。
「あのときは、新潟を経由してモリオカにむかったんだっけ」
新潟から羽越線で秋田まで。そこからモリオカへという日本海周りのルートでございます。

が、10時間を要するのであります。

で、チケットを求めようとしましたら、
「秋田は吹雪でして、秋田新幹線のダイヤが…」
と係りのお女性は渋るのであります。

素直に東北新幹線を使ったら、どーなのよ。
みたいなムード。

目が語っているのであります。

あんたみたいに遊びで列車を使う人がいるから困るんだよなー。緊急事態宣言をどーとらえてますか。
不要不急なんですよ、社会は。
きっと、あんたみたいな人は五輪が嫌いでしょう。そういうタイプですよ。すこしは真面目に今後の日本を考えてくださいよ。
だいたい、なによ、そのファッションは。ああ、嫌いです。あなたみたいなテキトーな感じの男は!
ぜったいに好きになりませんから!

アドバイスに従ってというか、気おされて、
「では太平洋廻りで」

那須塩原を抜けたあたりから、外は吹雪に変わりました。

羽越線廻りでと思ってバックにしのばせていた分厚いミステリも読まずじまい。

昨日までの東京の春の暑さに慣れていた私メは、車窓にしがみついて景色にみとれるのでありました。
「やはり、日本海ルートにすべきだった」

駅員になんと目で諭されても、自分の生き方を貫くべきであった…なのでありました。