2022
09.08

いつものことであります。
いつもの謎でございます。

電車内が混みあっていても、私メの隣に誰も座らないのであります。
隣の座席にバックなどおいて、
「座るなよ」
と威嚇しているのではけっしてございません。
きわめてジェントルマン的。

それなのに、次の駅でも、そのまた次の駅でも、乗客が乗り込み、そして、空いている座席を探している気配ですが、私メの隣は空席のまま。

易者という職業病でしょーか。

いやいや、「易者」と名札をつけているわけではなく、まさか、
「おたく死相が出ているぞ」「色難が人相に刻まれておいでですぞ」
なんてことを言うはずもございません。

いつものことなので、慣れてはおりますですが、思えば奇妙なのでありました。

ウンコがどこかにくっついているのか、とか、パンツを履き忘れ、下半身が丸出しではあるまいかと考えるのですが、そーいうこともございません。

ただ、稀に、隣に座るお方がおりますです。
おそらく来年には、この世の人ではないだろう老婆。
あるいは絶世の美女さん。
この2種類でございますです。

後者の僥倖は、年に三回、四回、五回はございません。

なにやら不吉な気配が、私メから発せられていることだけは確かなことのよーでございますです。