2022
09.09

事務所に入りますと、ほとんど外に出ないのであります。
したがって神楽坂がどのようになっているか分かりませんです。

時間が空きましたので、ブラブラすることにいたしました。

かつて細木事務所があったところは、フィットネスジムになっておりました。
こまかな店は新しい店に変わっておりました。

でも、それほどの大きな変化はございません。

ここに事務所を移転して、はやくも14年が経過しておりますです。

移転当時は執筆の仕事がホトンドでありました。
鑑定もあまりせずに、PCにしがみついていたよーな気がいたします。

東日本大震災も、ここで体験いたしましたです。
揺れがひどく、印刷機が部屋中を動き出すので、それを手と足で食い止めるのがやっとでありました。
ここで、何本の一升瓶を飲み干し、何百本のウィスキーを呷ったことでありましょーか。
喫したタバコをつなぎ合わせると北海道あたりまでの長さでは足りないかもしれません。

そして2013年の1月に、十傳スクールを12名の受講生で始めたのでございます。
体力がありましたから、昼夜でもOKのダブルゲッターも大丈夫なくらい。いたしませんでしたが。

じつは、神楽坂をブラブラしよーと思いましたのは、移転当時にいらした鑑定のお客様が、お見えになったからであります。
「おおっ!」
と見まごうばかりに成功なさっておりました。
当時は、失敗ばかりの人生に絶望していたっぽい感じが、ドクン、ドクンと伝わっておったのであります。

奇門遁甲と四柱推命、そして断易を馳駆いたしましたです。

すると、ちょっとしたキッカケからチャンスを広げていったのであります。

「あの時は…」
そのお方は申しました。
「奇門遁甲の効き目を疑いましたが」ニコッとして、「奇門遁甲というか、占いは、しばらく経ってから、当たっていると思い出されますね」

事務所に良い「気」を残してお帰りになりました。

私メは、ため息をつきました。
「オレは何をしているのか…」と。

神楽坂に秋風が生暖かさの間を吹き抜けていきましたです。