2023
08.22
手入れもしていないのに、今年もバラが咲きました。
たった一輪のバラ。
夏草の緑のなかで黄色い花びらを雨の滴に濡らしておりました。
見過ごしてしまうくらいの小さなバラであります。
でも、もしも、深い苦しみを気持ちにいだいている人がいたとすれば、もしかすると立ち止まり話しかけたくなるかもしれません。
あるいは病んで老いた人がいたとすれば、
「そこで待っていてくれないか」
少年に生まれ変わるまで、そこで咲いてておくれ。
そんな約束をまもってくれるかもしれない小さく咲くバラでございます。
たとえ、その約束が守られたとしても、生まれ変わった少年は、新しいバラに惹かれ、このバラは枯れながら、やはり雨に打たれていることでございましょー。
苦しみに負けそうな人も、そこから立ち直れば、小さく咲く黄色いバラのことなど忘れ、未来という青空を仰ぐことになるのでありましょー。
それでイイのだと思います。
そこでただ咲いているだけでイイのであります。
私メはバラのことを書いているのではございません。
占いの師である鷲尾先生のことを思い出しただけでございます。
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2023
08.21
ススキのような鑑定を目指しております。
枯れた鑑定であります。
断易の卦を見つめておりますと、それぞれの陰陽が、それぞれ強弱の鼓動をもって並んでおります。
五行や十二運の力の強弱だけでなく、それぞれの卦が、それぞれ影響しあいながら、強く、あるいは静かに息をしていることを感じるのであります。
この爻は強いけれど、その強さはすでに終わってしまった強さだとか、この爻はいまは弱いが、やがて時を待って勢いを持つとか、まるで人間の栄枯盛衰の生き写しのよーに見えてくるのであります。
そこから運勢の読みが、メロディーのように可能になるのでございます。
天が動き、夜明けの太陽が上がり中天に差し掛かり、ときならずの黒雲に光が遮断されつつ、夕暮れの日没にはいり、すると風に払われた黒雲の間から三日月が顔をのぞかせるという具合に。
強いから良いというのではなく、弱いからいけないというのでもなく、強いものが弱体化し、弱いものが強固に変わるのはいつか。いまは隠れて身をひそめている獣が踊り現れるのはいつか。
断易の原理原則は、そのまま人間の生活を語っておりまして、その原理原則を知れば、卦を立てるまでもない場合もございます。
モラルや道徳という、そのときそのときによって変化する時代を、原理原則は超越しております。
「だから」
と鑑定者はもうします。
「そのような気持ちだからダメなのだ」と。
「諦めてはいけない」と。
「ポジティブに生きなさい」と。
「あなたは一人ではない」と。
説教鑑定に堕ちてしまうのでございます。
易者は説教できる身分ではございません。
断易の原理原則は、そんな体温は告げておりません。
モラルも道徳も、その時代の錯覚だからであります。
ススキの如くの鑑定を、ときたま体験した時の歓びは忘れられません。
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2023
08.20
やっと食欲が戻りましたです。
40度の熱が出て以来、平熱に戻ってからも、食いたいという気持ちが出ませんでした。
おそらくーー
入院中の老母が、私メにすがって命を長らえていたのでは。
妹の話によると、老母は、
「ずいぶんと元気になってらっけ……」
とのこと。
リハビリに移ったらしく、時を同じくして、私メの体調が復活したことを合わせて考えると、死という谷底に落ちるまいと、絶壁の草を掴んでいたのでございましょう。その草こそ、私メではなかったのか。
しかし、問題はこれからであります。
「はやく自宅に帰りたがってらっけ……」
妹の暗い声。
それはならぬ。
医者も、もはや一人暮らしは無理という意見らしいのであります。
ここで、情に折れて老母を自宅に戻してしまうと、見舞いと称し、立正佼成会の連中が、かわるがわる訪れることになるのは、火を見るよりあきらか。おそらく順番に毎日訪れることになるのであります。
屋敷を我が物顔に出入りし、屋敷の鍵まで預かることになるのであります。
善意という美名のもとに。
戦いはこれからであります。
肉を喰い、野菜を頬張り、米を胃袋に詰め込み、
占いVS宗教に臨みますです。
私メが占いに踏み込んだのは、佼成会幹部であった老母の母、フラッパーの祖母から、
「あんたは名前が悪いから運も悪い」
と告げられた中学校の頃のことであります。
「ホントか?」
そこで、野末陳平の占い本を丸暗記したのでありました。
もしも、ここで敗北することがあれば、オノ家の墓の前で割腹する以外に道はございません。
「母を自宅に戻してはいけない」
「他宗教の者を屋敷内に入れてはならない」
妹と弟と私メの意見の一致でございました。
えーい、肉をもう一枚追加だ!
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