2023
08.20

やっと食欲が戻りましたです。
40度の熱が出て以来、平熱に戻ってからも、食いたいという気持ちが出ませんでした。

おそらくーー
入院中の老母が、私メにすがって命を長らえていたのでは。

妹の話によると、老母は、
「ずいぶんと元気になってらっけ……」
とのこと。
リハビリに移ったらしく、時を同じくして、私メの体調が復活したことを合わせて考えると、死という谷底に落ちるまいと、絶壁の草を掴んでいたのでございましょう。その草こそ、私メではなかったのか。

しかし、問題はこれからであります。
「はやく自宅に帰りたがってらっけ……」
妹の暗い声。

それはならぬ。
医者も、もはや一人暮らしは無理という意見らしいのであります。

ここで、情に折れて老母を自宅に戻してしまうと、見舞いと称し、立正佼成会の連中が、かわるがわる訪れることになるのは、火を見るよりあきらか。おそらく順番に毎日訪れることになるのであります。
屋敷を我が物顔に出入りし、屋敷の鍵まで預かることになるのであります。
善意という美名のもとに。

戦いはこれからであります。
肉を喰い、野菜を頬張り、米を胃袋に詰め込み、
占いVS宗教に臨みますです。

私メが占いに踏み込んだのは、佼成会幹部であった老母の母、フラッパーの祖母から、
「あんたは名前が悪いから運も悪い」
と告げられた中学校の頃のことであります。
「ホントか?」
そこで、野末陳平の占い本を丸暗記したのでありました。

もしも、ここで敗北することがあれば、オノ家の墓の前で割腹する以外に道はございません。

「母を自宅に戻してはいけない」
「他宗教の者を屋敷内に入れてはならない」
妹と弟と私メの意見の一致でございました。

えーい、肉をもう一枚追加だ!