2023
08.14

台風で雨が激しいので、ロメオと時をすごすことにしました。
ただいっしょに寝そべるだけなのですが。

恥という感覚も、モラルという感覚も持っていない犬。
こちらの言葉のいくつかは分かっているみたいですが、それらは犬自身の本能と密着している分野に限られているわけですから、犬に人間並みの親密をもとめても無理な話なのであります。

冷たく厳しく接しつつ、どこかで共棲という感覚でございましょーか。
この感覚が、じつに楽であります。

顔を近づけ、目の奥に、飼い主である私メをバカにしていない光を確認しては安心するのでした。

幼稚園の頃に、実家でシェパードを飼っておりましたが、このシェパード、名前すら憶えておりません。この犬は私メを小ばかにしている光を宿しておりました。目下に見ている目つきでありました。後年、このよーなゴマすりの目つきをした男たちを何人も見てはきていますが。
父にだけはイヤに従順でありました。岸田文雄とかいうバカ総理みたいなシェパードでありました。
ですから、いつだったか噛まれたと嘘を言い、保健所につれていってもらったものでありました。
それでも悔しくて、シェパードの居なくなった犬小屋に石を投げつけていましたら、
「お兄ちゃんはおっかね」
と幼い妹に指摘されたことを記憶しております。

画像のロメオは、その点、犬の分際を理解しておりまして、私メに反抗したことがございません。
イヤなことでも命じられるとしぶしぶ従うのであります。そこが実に良いのであります。
躾けたわけではなく、生まれついての習性なのであります。

いずれは別れがやってまいります。
このよーな利口な犬とまた巡り逢えるのかわかりません。
スペア犬として、あししげくペットショップを見て回っているのですが。