2023
08.04

ギャルが集うのは、ココではなく江の島を右手にみる、片瀬海岸であります。

片瀬は恥ずかしくなるほど若さでむせ返っているのであります。以前からそーであります。
ビーチにねそべって携帯電話をオシャレにかけていたり、CМのモデルでもあるかのよーにサングラスをかけ気取って歩いていたり、知性と肉体美を兼ね備えている演技で、男たちの色目を独占しているのでありました。

ココは辻堂海岸。
江の島を左手にみるの海岸であります。さらに菱沼海岸とかいろいろと海岸があり、江の島が遠くに見える相模川まで続きますです。

全国から「いちどは湘南へ」と集まるよーでして、クルマからはサザンの曲が大音量で響いていたりいたしますです。
地元では、サザンを奉っている人はほとんどおりません。
サザン通りとか雄三通りとかございますが、「だからどーしたの」と醒めておりますです。

そして片瀬では落とせなくても、辻堂でなら落とせる。
これも男たちの暗黙でございます。

辻堂海岸は、旬を過ぎたお女性が集う浜辺であります。
旬を過ぎ過ぎた、しかし気だけは若いオババたちがハワイアンの練習する姿を見かけたりもいたします。
新車でなくても、中古のベンツでも構いはしないというなら、絶対に辻堂海岸でございます。
特徴はお女性の背中の海水の滴がダラーと流れること。弾けていない特徴で一致しております。

そして、もう一つ、失恋したお女性のつどう浜でもあるのであります。
水着にもならず、遠くの海を眺めているお女性がいたなら、彼女は生理でなければ、この夏、失恋ほやほやのお女性なのであります。
「もっと傷つけてほしい」
ために思い出の湘南海岸にいらしたと正しく断定できるのであります。
そーです。お女性は何度でも傷つけられたくて、何度でも湘南海岸に来るのであります。

もしも、皆さんが湘南海岸に行ってくるといった時、皆様の母君が、「ダメ、あそこだけは駄目」と反対したならば、母君は、おそらく湘南海岸でめっためったに傷ついた喜びの体験があるからに違いございません。

相模川にぶつかるまでの海岸は、しだいに寂れてまいります。
最後にサザンクロスとかがある漁港で一時的な盛り上がりを見せ、不気味なほど無人の海岸に浜百合が群生し、まるでお女性の生涯が重なってみえるのでございます。