2017
02.23
数日前のブログで語った「階段のスポット」にぶらりと立ち寄りました。
小雨の朝の散歩。
私メは少々の雨では傘はさしませぬ。濡れて歩くのが好きだからでございます。フードつきのコートを数着持っているのも、そのためかもしりませぬ。
雨が強くなったらフードをかぶればいいのでありますから。
が、歩くとフードがよわい風圧で脱げてしまうのが現実なのであります。
階段を下り、いつもの立ち食いソバ屋のノレンをくぐりましたら、おおおっと唸るほどの美少女がバイトしているではありませぬか。
朝定の、卵入り納豆をどんぶり飯にぶっかけて食うのが、いささかオショシかったであります。
ちかくの北野神社の紅梅白梅を眺めながら、ふたたび事務所に戻るのでありました。
ふと、「いま気になる文字はなに?」と尋ねたなぁ、と記憶がよみがえりした。
記憶とは奇妙なもので、どういう連想で、突拍子もなく浮かび上がるのかわかりませぬ。
「文」と彼女はこたえました。
「いいの?」と問い返しました。「文の文字はね」。お女性は好奇心に満ちた双眸を向けています。
測字占いなのであります。
任意の文字を書いてもらい、現在、相手の心にあるものを知る。それが測字占法であります。
文は、激しいまでのセックスの願望が心で葛藤していると見て間違いございません。
文は交わるに通じるからであります。
ニタニタと笑顔の私メを、キチガイでも見るように出勤者は通り過ぎていくのでありました。
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占いのお話 /
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2017
02.22
丸一日を費やして、お部屋の模様替えをしたのでありました。
邪魔臭いベッドを処分し、雑多なものをクローゼットに叩き込み、そのほかいろいろと。
あっという間に夕方になり、疲労こんぱいの身体をおして、こーやってブログをUPしているのであります。
ちとガラーンとさせすぎたかもしれませぬ。うすら寒く感じるのでございます。
鑑定ルームに…と考えていましたが、やめましたです。
二月も後半、私メも気分を一掃させ、仕事にキビしさをもって対しようかとも、すこしは思っておりますです。
まずは、「断易髄天」とタイトルを打ってみました。
んー、イイ感じでございます。
もしかすると、いや確実に、私メはしやわせな生き方をしているのでございます。
これで、体力がもう少しあれば…。
天窓から夕闇が仰げます。
雨の気配がございます。
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十傳の日記 /
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2017
02.20
画像は外国の街角でありますが、神楽坂にも似たようなスポットがございます。
不思議な広さをもつ階段があり、そこを降りると街灯に彩られた空間に出るのであります。
とくに夜間だと、「ここはどこなのだろうか」と奇妙な錯覚におちいることもたびたびであります。
けっして嫌な気持ちになるのではございません。
心身の疲労が揮発していく和すらぎを覚えるのであります。
振り返ると階段の上の通りを数人の男たちが声高に笑いながら過ぎていきます。姿はみえませぬ。声だけ。
すると、いつだったかの恋のはじまった夜の出来事が思い出されるのであります。自分は、その恋を思い出したくて、この一画を歩いてきたのだと、思ったりもいたしますです。
我々は…そうです。私メと彼女は、ある雑居ビルの上階の客の絶えた居酒屋でワインを傾けて居ました。何を喋ったのかは定かではございません。ボトルを二本空けたことは記憶しております。
時が過ぎ、エレベータに乗り込もうとしたら、別の店で飲んでいた男たちと鉢合わせになりましたです。困りました。彼女のくちびるの縦じわが開いたり閉じたりしていたからでございます。
エレベータの扉が開きました。
男たちも乗り込もうとしましたが、それを手で制し、
「わるいな、次のに乗ってくれ」といい、「我々はこれから…」とニヤリといたしました。
「これからkissをしたいから」と。
エレベータは下降をはじめ、目を閉じた耳に、男たちの笑い声が上から響き、罵倒にかわりましたが、やがて聞こえなくなりました。
明日は神楽坂。十傳スクールです。
スクールが終わった後に、久しぶりに、あの階段のスポットを訪れるのも悪くないな、なんて思うのでございます。
すっかり春になりましたね。夜は冬に戻りますけれど。
時は過ぎゆくのです。想い出だけを置き去りにして。
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独断的恋愛論 /
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