2022
01.23

偽ピザを作りました。
外は霧のような雨が降り、こういう夜は雪より寒いのであります。

お女性の肌のぬくもりか、温かな食い物を渇望する夜でございます。

で、買い物に行く気にもなれず、卵3個で偽ピザをこしらえたのでありました。
卵をかき混ぜ、電子レンジでほくほくにしたジャガイモとチーズを乗せ、バジルを散らしまして完成であります。
所要時間5分。
丸くしなければただの卵焼きかもしれませんが、丸くしただけでピザの雰囲気。
ピザより美味しいかもしれませんです。

ご飯に乗せれば、卵丼とピザの両方を楽しめるという寸法なのであります。

純文学よりエロ小説の方が楽しいのと似ております。
反対の例として、こんな実話がございます。
学生の頃から小説家を目指していたお女性が、なかなかチャンスに恵まれず、それでもデパートでパートをしつつ、小説を書き続けておりました。
占ったところ、たしかに才能があり、やがては名を成すであろう生年月日。
六壬神課という、過去現在未来が瞭然として浮き上がる占いを用いたところ、やはり結果は吉。
が、純文学では芽が出ないという判断でございまして、
「エロ小説などは書けますか」
「楽しそう」
というところでエロ雑誌の佳作に入選。
が、現在、着地したのはエンターテインメントの小説。しかも映画化もされているのであります。

世の中は、どこに開運の扉が隠されているか分からないものであります。
急がば回れという言葉もございます。

偽物なのかホンモノなのか。それだって不確かであります。

偽ピザに舌鼓を打ちながら、そんな占いを思い出したりしたのです。
当人が、ホンモノだと思えばホンモノ。

偽だと思ってしまうから迷ったり怯えたりするのかもしれません。

しかし、まぁ、偽ピザをこしらえてみてください。
最後に強火で1分。
火を止めて蓋をして2分間放置することがポイントでございます。

きっと開運したよーな踏ん切りがつくと思いますですよ。