2021
05.11

「殺してやる、殺してやる、ぜったいに殺してやる」
刺された腕をさすりながら、部屋の虚空を睨みまして、
「いた、いたっ」
天井の隅にヤツをみつけ、
シューッ!
と毒スプレーをぶっかけて、取り押さえましたのが、
「この蚊」
なのでございます。

ほんとうに腹の立つヤツでございます。

地獄の季節が到来したことを意味するのでございました。

腹が私メの血でたっぷりと膨らんでございます。

まてよ、血を吸うのはメスの蚊ではなかったか。
ならば女性名詞で、モスキーノか。いやいや、モスキーノは有名ブランドではなかったか。

などと仕留めたので、すこし冷静さを取り戻したのでありました。

いずれにせよ、あと6カ月は夏との戦いでございます。
汗と蚊と日差しと湿気。
なにひとつイイことのない地獄の季節。

花火や祭りは自粛される可能性があるので、すこしはホッとはしているものの、アレがあるのであります、アレ。
不幸五輪が、であります。
お化けの運動会~などとゲゲゲの鬼太郎の歌でも歌うことにいたします。

「ゴ・メ・イ・ワ・ク」

そーいえばバカ女のバカ夫が、虫垂炎になったとか。
死ねばイイのに。

そんな殺伐とした季節が夏なのであります。

あれれ、去年の夏の記憶がございません。
ゴソッと忘れてしまっております。

まるで断易の勉強のよーに。