2021
05.30

興味深い卦が出ましたので、相談者にお断りの上、UPいたしました。

「財布を無くしてしまった」
が相談内容。
1万4千円ほど入っていたそーであります。

五爻の子財が、その財布であります。
五爻ですから家の外。職場でありましょうか。
子財は動いて巳を化出。
化絶でございます。しかも巳と初爻の世爻の亥とは冲。財布は出てまいりません。

その子財は日晨の丑兄弟と合。子財には玄武が付しています。
同僚に盗まれたのであります。

と、ここまでは、断易を初等科まで学ばれた方には簡単にお分かりになる卦であります。

興味深いと申しましたのは、子財に「卦身」が付していることであります。
卦身は、
①その用神を強調いたします。
➁占うこと以外の問題が生じることが出ることがごさいます。

たとえば子供の病気について占いにいらした奥さんが、変なところに卦身があり、じつは自分の不倫を占ってほしかったなど、そういう場合に卦身は力を発揮するのであります。

①については、財布は化絶で日晨と合なので、戻ることは断じてないと解釈できますから、納得できます。
➁はどーでしょうか。財布以外の事態が生じることを推理しなくてはなりません。もちろん①のことだけを告げる場合もございますから、考えなくても良いのかもしれません。
諸口流などでは、卦身は無視するよーでございます。

しかし、鷲尾先生は、
「せっかく卦身があるのだから考慮しないともったいない」
ととの説。「そーでなくても断易は手掛かりが多くないのですから」と。

「食べ物に気を付けてください。腐ったものには要注意」
と、ちょっと推理してみました。
が、それは語りませんでした。
後日、何かあれば連絡があるはずだからであります。
そその連絡と、卦身を照らす楽しみもございますです。