2021
05.18

ふと、バカバカしくなりまして、高速を降り、一般道を北に向かうことにいたしました。
高校を中退したことはございませんが、これに近いよーな感じなのかもしれないと、ドライブを人生に置き換えて楽しむことにいたしましたです。

そーなると実家というゴールに単純に向かうのは面白くございません。

高速道路を使うことを、小中高そして大学を出て一般企業に就職し、結婚し、子供を作り、定年で退職し、やがて病気を得て死ぬという、人生地図に照らした生き方とすれば、一般道に降りた時点で、なにがしかの問題で計画された人生から逸れたわけですから、カーナビなども邪魔なだけでございます。

なにしろカーナビは、目まぐるしくルートを探し、時には「目的地は反対方向にむかっています」と警告を鳴らします。
「目的地?」
人生に目的地などがあろうか。
いや、目標があったとしても、その地に到達できるかと問われると、ほとんど無理。

高速を降りたことを、
「女性問題のため」
定義いたしました。

すると道の駅などに立ち寄るなどの遊びをしたくなるから不思議でございます。

途中、嫌味なよーに低速で走るパトカーの後ろについたりすることも、
「これは運気低迷の時期としようか」
などと楽しめるのであります。

アトランダムにセットしたアップルミュージックは、その時々の自分の感情。
突如として森進一の曲が飛び出すのはギョッといたしましたが。

「秋田県廻りになりそーだな」
北へとは向かっているのでありますが、どーやら紆余曲折の人生経験を楽しめそうでございました。