2021
05.23

自分のことは分からないものであります。

もうすこし、お上品になったかと期待しておりましたが、コレであります。
「チンピラじゃねぇか」
しかし、Tシャツの後ろには、『NEVER  MIND』。「気にするな」とでも訳したらいいのでありましょーか。

いやいや、実家の近所でイベントがあると聞いたのであります。
「許せねぇ」
少年の頃から、近所一帯に地元のラジオが来ただけでも、頭髪が抜け落ちるほどの憤りに見舞われるのであります。
IBC720とかの中継車に石を投げたこともございますです。
そして60歳をゆうに超えた現在でも、地元に戻ると子供にかえるのであります。

なのでチンピラも致し方ございません。

モリオカの南側に住んでいる先輩がラッパズボンで、上田通りを歩いているのを見かけただけで、
「なにか用事っすか」
と詰め寄ったこともございますです。

いちじ高松の池という名称が、許しもなく勝手に高松公園と名が変わり、桜見物に中国観光団が押し寄せた時など殺意に全身が震えるほどでありました。
「池を買い取って埋めてしまわねば」
と本気で思っていましたし、いまも思っておりますです。

実家の敷地内ではさらにその傾向が強固となりまして、黄色い花はすべて刈り倒す! 他宗教も立ち入り禁止! だれも訪ねて来るな!

いえいえ、ここで地元愛を演説するつもりはございません。

東京のことを語りたいのであります。
東京五輪は外国の関係者などによって愚弄されておりますです。海外だけでなく他道府県の奴らが役員になったくらいにして、ボロボロにされておるのはご存じでありましょう。

私メは田舎者でして、東京はよそ様の土地という意識が強く、いささか遠慮して事務所などを開いたり、電車で通勤しておるのであります。
東京生まれのお女性に対しては、それはもう畏れ多く、震える指でしずしずとボタンをはずすのでございます。そして白磁の肌からたちのぼる芳香を肺臓一杯に鼻腔から吸い込むのであります。

が、東京生まれでも、モリオカに下野したお女性に対しては、それほどでもございません。

話がそれましたけれど、申したいのは、
しかし、東京が郷里である方々に、
「おいおい、これでイイのでありますか?」
と問いたいのでございます。

さきの五輪では美しいお堀の上に高速道路を設置して、景観が台無し。
かってに高層マンションを建てられ、スカイツリーなど忌まわしい鉄塔を地面に打たれ、外人にたととえば大久保を占拠され…。
私メの郷里なら発狂してしまいそーであります。

儲かったとしても、外国人などには、「ここより先は立ち入り禁止」の立て札を立てるでありましょー。

東京で生まれたお方は、
「我慢強い」
のか、はたまたドン感なのか。
なにとぞチンピラになってくださいまし。
郷土愛に目覚めてくださいまし。

五輪がはじまれば、何万人の外人がやってきてたれるウンコと我々のウンコがごちゃ混ぜになるのでありますよ。